フリーターと就職

フリーターという言葉を何年か前から耳にします。正社員にならずに日々の生活費を稼いでいる人たちがフリーターです。

フリーターは、パートタイマーやアルバイトで生活費を得ています。フリーアルバイターとも言われており、職種を指す言葉ではなく、どういった働き方をしているのかを識別するための用語です。

フリーターの実態を把握するための調査を厚生労働省が行ったのは1991年です。

フリーターとして調査対象となった人たちは15歳~34歳の男性か未婚の女性で、在学もしくは就職していない者とされました。

就業している人については勤め先における呼称が、正社員ではなくアルバイトやパートと呼ばれている雇用者である事です。

仕事についていない人に関しては、どこにも在学をしてないだけでなく家事見習いでもない状態で、派遣やパートなどの正規雇用ではない仕事を探している人が該当します。

フリーターという言葉は1987年にアルバイト情報誌の編集長が生み出し、その後一般化されて、広辞苑にも記載されました。この言葉は英語ではなく日本語の造語なので注意しましょう。

入国審査などの時にフリーターという言葉を書いても意味不明なのです。フリーターに相当する英語は、パーマネントパートタイマーとなります。

正規の仕事につかず、アルバイトによって日々の生活費を稼ぎながら音楽家や役者などの夢の実現に打ち込むという若者層は、バブル経済の頃は多く存在していたようです。

正社員ではない人には、プータローといういささか見下した呼称がついていました。しかし、真面目に人生を行き、夢の実現に向かう若者にエールを送りたいとして、フリーターという言葉が生まれました。