自分を客観的に見る

転職の際には、誰もが感じることかも知れませんが、自分の商品価値ってどうなんだろう?ということを考えるときがあります。

 仮に今転職したら、自分の年収はどうなるんだろう、といったことですね。これが独立なら、仮にコンサルタントで独立するとすると、自分に月額いくら払ってもらえるのか、そもそも顧客は付くのか、といった具合でしょうか。

 僕自身も、今まで独立を考えたことがないわけではないので、その辺りのことは不安感を含めて少しは理解できるところがあります。

 僕も間もなく47歳ということもあり、周りには独立した友人も増えてきました。忙しく走り回っている人もいますし、仕事ばかり入れずに趣味と両立させている友人もいます。また、転職した人の中にも、年収が増えて喜んでいる人もいれば、収入は増えても忙しさに追われて、時給換算すると下がったかも、などと苦笑している人もいます。

 そして、もちろん良い結果が出た人ばかりではない、というのが本当のところです。運やタイミングが悪かった、などと言ってしまえばそれまでかも知れませんが、厳しく考えると彼ら自身の努力や読みにも、足りないものがあったかも知れません。

 景気が上向きであるせいか、独立を目指す人も増えているようですし、今週の日経ビジネスで特集されているような、ヘッドハンティングや転職活動も活発であるようです。

 僕は、自分自身も転職経験者でありますし、転職や独立そのものを否定する気持ちは毛頭ありません。むしろ、良いことであるとも思っています。

 ですが、無闇に転職したり、自分の目指すべき方向を定めずに(例えば、今の職場がイヤだから、とか)転職や独立することは、決して奨めたくないのです。

 自分自身を客観的に見ることは、とても難しいことです。前職でも、自分自身の査定が一番難しいことでした。誰しも、自分への評価が一番甘くなりがちです。が、長所短所含めて、自分の得意技(やりたい、といった希望とは別に)や、自分の長所、そして目指すべき方向性を考えておくことで、転職や独立はかなり方向が定まってくるのだろうと思います。

 もちろん、プライオリティも大切ですね。顧客がいることで独立に安心を持たせるか、あるいはスキルを付けて独立したら、顧客が寄ってきてくれるのか。(後者は、本当に難しいでしょうね)

 週末に、日経ビジネスを読みながら、ふと自分自身を考えてみましたが、時間が足りませんでした。また機会を作って、考えてみようと思います。(転職を考えているわけではありませんが)

ITmedia Alternative Blog - 2007年2月18日